雲はグレー いちごは赤

新しい街に引っ越してから二ヶ月が経った。 なんとなくこの街の雰囲気にも慣れてきて、ここがどういう土地なのか、なんとなく掴めてきた。どんよりとした曇り空が似合うちょっと汚いこの街は、上京してから初めて住んだ街にどことなく似ている。とはいえ、駅…

クルミのスコーンと幼なじみ

初めて焼いたあの日から、スコーン作りが日曜日の朝のルーティンになり始めている。 misoshiruko.hatenablog.com いままではホットケーキが一番楽だと思っていたけれど、洗い物が案外出るのが難点だった。それに比べて、スコーンは洗い物が圧倒的に少ない。…

SUUMOタウンに寄稿しました(出身地・茨城県水戸市について)

なんと、この度、SUUMOタウンに寄稿させていただきました! suumo.jp わたしが住んでいた街として、愛する故郷の「水戸」について書きました。 思わぬところで出身地を明かすことになりましたが、過去の記事で北関東や納豆などのワードを出しているのでもう…

SとMの話

最近、自分はどんな立ち振る舞いをすれば良いのかわからなくなってきた。 都内で医療従事者として働いている友人Mに連絡をした。Mとはお正月やお盆に呑む間柄の、一言で言えば “マブ” だ。Mはダイビングが趣味でよく彼氏とその辺の海に潜っているらしい。高…

スコーンと爆発する民

今日は生まれて初めてスコーンを焼いた。 「雑さが命」というフレーズがあまりにも魅力的で、迷わずにそのレシピを選んだ。ズボラなわたしにぴったりだ。 バターを入れる順番を間違えたし、卵も半分でいいのに中途半端に残ると面倒だからと全部ぶち込んだり…

緊急事態宣言の前夜

夕飯には仕込んでおいたにんにくと生姜たっぷりの唐揚げに大根おろしと天翔の柚子ポン酢を合わせて食べた。身体が薬味を欲している。 明日にも、緊急事態宣言が出るらしい。 本当は昨夜のうちに買い出しをしておきたかったのだけれど、近隣の小さなスーパー…

明日、遺書を書こうと思う。

ほんの3ヶ月前には、令和2年の年賀状を嫌々ながらも書いていたところだった。当たり前のように毎日が続いていると思っていたのに、蓋を開けてみたら、そこにあったのは想像を絶する日々だった。 富士山に登るとき、海外旅行に行くとき、危険な地域に行く際や…

人間関係の雪解けには日にち薬を

「3年間」に大きな意味合いを感じているのは、わたしだけだろうか。 6年・3年・3年……義務教育が3の倍数で続いていくことから、自然と染み付いたものなのだと思う。3年間で次のステージにあがる、というイメージが強い。「3年は我慢」というのはきっと、昔か…

桃の節句の悲劇

(一部センシティブな内容を含みます。ご注意してお読みください。) 伯父の死を境に、どうもそんな気分になれずぱったりと辞めてしまったけれど、一時期、お花屋さんに寄って旬の花を買っては、キッチンや洗面台に飾るのにハマっていた。 一番好きなお花は…

はてなブログを始めて一年が経った

はてなからメールが届いた。この前も同じようなメールが来ていたが、「しばらく更新されていませんがブログを書いてはいかがですか?」という、微力ながらも圧力を感じる内容のリマインドだったので、少し心臓に力を入れてからメールを開封した。 よかった。…

駄作チョコレートのラストチャンス

小学生の頃から、お菓子作りには全く興味がなかった。姉は器用に市松模様のアイスボックスクッキーやトリュフ、ブラウニーなど「お菓子作り」と胸を張って言えるようなスイーツをよく作っていたが、一方のわたしはコタツでぬくぬくしながら「よくやるなあ」…

そうだ 青春18切符で行こう。

聞いてもいないのに、良いとか悪いとか、それは合ってるとか間違っているとか、勝手にジャッジしてくる人がいる。何を見てそう思うのか、どうしてあなたが判断するのかさっぱり分からない。審判に強い憧れでもあるのだろうか。限られた情報だけで判断するこ…

弾丸金沢旅 〜流動的なサードプレイス〜

金沢旅行記の続きを書きました。前半はこちらから。 misoshiruko.hatenablog.com * 喫茶店の窓から射す西日がかなり強くなってきた。日没まであと1時間くらいだろう。 本を読みきったタイミングで店を出る。 500円でバスの1日周遊きっぷを買ったけれど、結…

弾丸金沢旅 〜金沢城とハントンライス、懐かしの喫茶店〜

弾丸で金沢に行ってきた。計3度目の訪問。 今回はかなり強気で、滞在日数は1.5日、予算は宿泊費と食費諸々込みでトータル1.5万円。 到着は深夜だったため、FIRST CABINで一泊。 ここが本当に最高で、もっとゆっくりしていたかった。 misoshiruko.hatenablog.…

金沢で泊まったFIRST CABINが最高だった話

年末、ひょんなことから弾丸で金沢へ行くことになり、慌てて宿を予約した。 FIRST CABIN 金沢百万石通店(https://first-cabin.jp/hotels/30)。先日、車で梅小路公園の近くを走っていた際に路地裏で見かけて、「あー。これ飛行機みたいなやつか。前にテレビ…

舞鶴、伯父が働いていた街。

舞鶴。京都の北の端にある、日本海に面した海の街。 直接的な関わりはないが、関東で生まれ育ったわたしにも所縁のある街だ。 わたしの伯父は、およそ4年前に突然死んだ。 仕事帰りに母親から滅多にこないEメールが入っていたので開封したら、そこには伯父が…

シルコ旅行記 〜オリーブと醤の島 小豆島編〜

初秋の高松&瀬戸内旅行の記事を書いたものの、気づけば更新したのが40日前…… 忙しさにかまけてサボっているうちに季節が変わってしまったけど、最後まで書くぞ。半分意地ですが、「小豆島気になってた!行ってみたい!」という方や、次の旅行先を検討中の方…

わたしに一番近かった東京「浅草」

北関東の片田舎出身のわたしにとって、東京は近いようで遠い街だった。 年に数回、甲信越地方にある祖父母宅へと向かう道中に通り過ぎるだけで、東京が目的地になることはほとんどなかった。首都高をぐるりと覆う防音壁から垣間見える東京の街並みを頭に焼き…

シルコ旅行記 〜直島 嵐の中の南瓜編〜

秋口に高校時代からの友人Sと行った香川&瀬戸内旅行の模様をお届けしています。二日目は直島!嵐の中自転車で爆走して観に行った南瓜。ドイツ人の女の子や忘れられないアジの南蛮煮漬けなどを綴っています。

対岸の彼女 〜女の友情って難しい〜

先週の一件(過去記事参照)があってからというもの、頭の中がまだそのことで支配されてしまっている。考えまいと思えば思うほど頭の中を巡るので、どうにかして断ち切りたい。どうしたものか。 misoshiruko.hatenablog.com ストレスが溜まったとき、私がま…

15年来の親友と距離を置こうと思った話

先日、親友Kと数ヶ月に渡って予定を立てていた旅行がやっと決行された。 結論から言うと、Kが帰ったあとに残った感情は残念ながら、楽しかったよりもうんざりしたという感情が勝っていた。いまは、彼女とは少し距離を置きたいと思っている。旅行には、正直も…

シルコ旅行記 〜讃岐うどんと仏生山温泉編〜

いつもの作風?とは打って変わりますが、今回からは番外編。ガリバー旅行記ならぬシルコ旅行記をお送りして参ります。 今回旅を共にするのは友人S。 Sは高校時代からの友人かつ部活の同期で、毎年9月下旬に行われる某音楽フェスに合わせて我が家に遊びにくる…

ちょうどいい誕生日の過ごし方

世の中には大きく分けて二種類の人間がいる。誕生日を盛大に祝って欲しい人間と、そうでない人間だ。 誕生日、誰しもが一年に一度必ず経験しなければいけないイベント。正確にはイベントと呼ぶほどでもない、ただ “同じ数字が充てがわれた日” が365日後に来…

心がclosed(閉店中)になった話

このところわたしはずっとモヤモヤしている。その原因ははっきりしているのだが、どうにも解決策が見つからずに悶々とする日々が続いている。 来月の上旬に、中学時代からの親友Kが遊びに来る予定になっている。せっかく関西に来るので、我が家に遊びに来る…

大伯母のパスポートと失くした学生証

高2の新学期、毎年例のごとく行われる地獄の自己紹介タイムがあった。ひとりひとり壇上に登って、担任から指定された項目について話さなければならない。自己紹介に盛り込むべき内容のひとつは「将来の夢」だった。自分の将来の夢を、ほとんど顔も名前も知ら…

兄はどこにも居ない

わたしにはひとりの姉がいる。いつぞやの記事でお披露目した、アホだけど愛すべき姉だ。言い換えれば姉妹しかいない。だから、男兄弟、特に兄が欲しかった。結局ないものねだりで、男兄弟しかいなければ姉が欲しかったと言っているのが目に見えるようだけれ…

鯖缶、姉、ポラロイドカメラ

先週末から39℃の高熱でダウンして、一週間の半分を布団の上で過ごしてしまった。病院に行ったら今流行りの手足口病だと診断された。どうやら先日のプールで貰ってきてしまったらしい。お医者さんには喉に斑点ができていると言われた。診断を聞いていたかのよ…

よくある苗字に埋もれたい

夫婦別姓を求める声が前よりもずっと強くなってきた気がする。 わたしももちろん賛成だし、そもそも反対する理由が見当たらない。別姓にしなくてもいいし、苗字を変えたくない人はそのままでもいい。女性にとっても男性にとっても自分の苗字への選択肢がもっ…

初めての内視鏡(胃&大腸カメラ)体験記 〜ムーベンと苦い記憶〜

先日、人生で初めての胃カメラ&大腸カメラを体験してきた。 24歳を超えたあたりから、急激に体を壊しやすくなり、年1回のペースで胃腸炎にかかるようになった。少しエアコンの風にあたっただけで盛大に吐く(または)お腹が痛すぎてのたうちまわることが増え…

わたしが夏を嫌いな理由 ーーノースリーブが似合いたい人生だった

夏はわたしのもっとも苦手な季節である。僕が夏を嫌いな理由はだいたい100個くらいあって〜とか思わず替え歌を歌いたくなってしまうな。 くるり - ハイウェイ そもそも単純に暑さに耐性がない。どんなに平静を装っても、汗がどくどく溢れてくる。夏でも全く…