生理がしんどい 〜タブーな生理の話をあえてしちゃう〜

生理がしんどい。

生理二日目の昨日は、生気が失われて横たわっているしかなかった。こんなにしんどいのに、生理休暇とか実際に取れてる人ってどれくらいいるんだろう?という疑問が浮かぶ。わたしは前の仕事では1度も生理休暇を取得したことがない。ズル休みか?と思われそうだし、《生理休暇》って名称そのままなのが「わたしはいま生理です!!!!!」と主張しているようで余計に取りづらい。そもそも、生理についての認識が浸透してなさすぎるんじゃ〜〜〜〜!という憤りを、匿名性を良いことにこのブログでぶつけていきたい。 

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生理休暇の画像は流石のいらすとやにもなかった

人生は辛い、そして生理も辛い

まず大前提として、わたしは女だけど「女の人と男の人どちらの方が偉い」とか私は思っていない。結論は、どちらも偉い。みんな生きてるだけで偉いと思っている。

男の人と女の人を比べても仕方がないと思う。突き詰めれば性差という体の作りの問題があるわけで、性質の違うものを比べること自体がナンセンスな気がする。

 

男の人でも女の人でもバリバリに働く人は偉いし、パートナーに代わって子育てや家事を頑張る主婦や主夫の皆さんも偉いと思うし、みんな何かしら不条理なことや無慈悲なものと戦っているのだから、みんなすごいと思う。 

 

その前提の上でも、人生で起きる出来事のなかで “生理” は結構辛い、不条理で無慈悲なものだと思う。そして、女の人だけがそのしんどさを被る運命にあり、コントロールが効かないものである。(*だからって女の人の方がしんどいんだぞと言いたいわけではないことをここで再度主張しておく。)

 

タブーとされる生理の話 

なぜか生理の話は、世間ではタブーとされている。

そりゃ昔に比べたら、多少は変わってきているかもしれないけど。

 

先日、結婚式の2次会でクラッチバックの中に忍び込ませておいたナプキンを床に落としてしまったときは顔面蒼白になった。めちゃめちゃコンパクトで外見が一見ナプキンにも見えなくもない(というかそう願いたい)から、どうか気付かないでくれと念じながら物凄い速さでバックに仕舞い込む、という出来事があった。凄い速さで夏は過ぎたが、ベイベ〜ららららららら〜♪

 

でもよくよく考えてみれば、それはその辺を歩いている女子大生や通勤電車で隣に座ったOLさんかもしれない、今も誰かが生理の真っ最中なのだ。テラスハウスでYOUさんの言っていた(女が)3人いれば誰かは生理」ってめっちゃ名言だと思ったよ、わたしも。

 

生理は、個人差はあれど約月に1回のペースでやってきて、小学生くらいから更年期に閉経するまで、トータルすると約半世紀くらいのお付き合いになる。もはや大親友を超えて伴侶レベル。でも、たぶん生理のことは10年後も20年後も、関係を解消したあとでも、好きにはなれないと思う。

 

小学5年生くらいだっただろうか、女子だけが教室に残されて、保健室の先生から生理についての授業を受けた記憶がある。教室のドアや窓から覗けないように暗幕をされて、秘密の集会を行うような、プラネタリウムでも観るような雰囲気で、その当時はワクワクしたのを覚えている。授業の終わりには、生理についての薄い冊子とナプキンの2枚くらい入った小さい袋を貰って、大人の階段を一歩登ったような気持ちになっていた。

 

しかし、女子だけが残されて男子は別室に移動される必要は本当にあったのだろうか?

確かに、その当時は他人事かもしれないけれど、いつかできる(かもしれない)彼女や配偶者、家族にも関係していることなのに?

 

いま思えば、その頃から生理は「女の子のみが知るべきことで、男の子は深く知ってはいけないもの」というタブーな存在として扱われている。ナプキンは男の人には見せてはいけないものだし、生理の話をすること自体が穢れたもののように扱われている気がする。 

   

生理はただ血が流れるだけじゃない

ナプキンのCMでは青いサラサラな液体がさら〜っと流れて、「これだけ着ければ安心快適〜♪」と若い綺麗なモデルさんがにこにこして無駄に白いタイトスカートやパンツを履いているけれど、そんなのただのイメージに過ぎない。

まず、経血なんてあんなにさらさらじゃないし、もっとドス黒い鬼の血みたいな感じだ(鬼の血なんか見たことないけど)。流すならブルダックポックンミョンの辛いタレを代わりに流すべきだと思う。ちょっと前に、韓国のナプキンのCMがすごく赤裸々でサイコーだネ!というのをネットニュースか何かで見かけたけど、それだってどのくらいの人が興味を持って見たんだろう。

 

 

中学生くらいになると「女は生理になるとイライラする」と男子がからかって言いはじめるけれど、イライラするどころじゃない。そもそも、生理になる前にすでにイライラは始まっている。PMS月経前症候群というやつだ。高校生の時に初めて『500日のサマー』を観たとき、主人公の妹役のクロエ・グレース・モレッツの台詞でその言葉を知った。しかもイライラだけならまだしも、生理の一週間前ともなれば「不安な気持ちになる、気分が沈む、集中できない」とか様々な精神的ストレスが発生するし、まだ経血が出始めていなくとも、胸が張ったり頭が痛くなったり肩が凝ったりニキビができたり、身体的にも不快な症状が数多く出てくる。わたしの個人的な症状でいえば、身体的な症状よりも精神的な症状の方がひどく、人に会うのが億劫になるし、将来や全てのことが憂鬱になり、意味もなく泣きたくなってしまう。

 

 

結局、一ヶ月に一度のペースで生理が来るとしても、《生理が始まる前の約一週間》と《生理が始まってからの約一週間》はしんどいのだ。つまり一ヶ月のうち、身体と心が安定している期間は約半月くらいしかないと言っても過言じゃないんだから、イライラするどころか、街中で発狂してもいいくらいなんじゃないかと思う。それを表に出さずに黙って平穏に生きているだけで、めちゃめちゃ褒め称えられてもいいくらいだ。それこそ『500日のサマー』の主人公 サマーみたいに公園でpenis!と大声で叫んで発散しても良いくらいに。

 

旅行の道中にて親友と生理事情について語る

2ヶ月ほど前、地元で行われる友人の結婚式に合わせて中学からの親友と那須旅行に行ったのだが、道中に生理の話でめちゃくちゃに盛り上がった。何の脈絡もなしにその話題をぶっ込んだ…というわけではなく、一番の目的が温泉にゆっくり浸かることだったので、生理が旅程に被るかどうかは超重要な問題だったのだ。

 

本来であれば、友人の結婚式・那須旅行共にだだ被りだったはずが、わたしの体はかなり空気を読んでくれ、超短期集中型で終了し、結婚式当日は生理3日目にもかかわらずほんの一滴しか経血が出なかった。よって親友との温泉旅行も万全な状態で臨むことができた(旅行が結婚式の前だったら完全にアウトだった)。

 

そして、親友の運転する車の中でお互いの生理事情についてぶっちゃけ大会の始まり。生理周期が何日くらいで、何日くらい続くのか。どういう症状がでるのか…etc。女同士でも普段ここまで深く突っ込んだ話はしない。

 

生理用品については、30年弱生きてきて二人共タンポンは怖くて使ったことがなかった。極力使わなくて済むなら使いたくない。なぜなら抜けなくなったら怖いから。親友も同意見だった。親友はフラダンスを趣味でやっていて、生徒さんの半分以上がタンポンを使っているらしい。衣装や運動量の関係でタンポンの方が圧倒的に楽だからだそうだ。親友の話で初めて知ったのだけど、中には月経カップというシリコン製のカップを使っている人も数名いるとか。特に欧米では主流らしいのだが、わたしはその話を聞いて膣にカップを入れ込むなんて〜!と悲鳴をあげてしまった。

 

家には念のため買って使わずにとってあるタンポンがあるから、 「今度うちに遊びに来たときは、水をかけたらどのくらい膨らんで吸収するのか実験してみよう」と親友と中学生男子のような約束をした。

 

わたしが使ってよかった生理用品

ここからはわたしが実際に使ってことのある生理用品について。どちらも心からお勧めできる。

 

1.低容量ピル

2年前までピルを病院で処方して貰って飲んでいたが、その時は生理周期が固定され、症状も比較的軽くなり、必ず決まった時に生理がきて終わるので、精神安定上とても役に立っていた。正直なところ、ピルは避妊のためだけじゃなくて、子宮内膜炎の予防にもなると自分で処方を受けるまではわたしも知らなかった。

 

一方では、ピルを飲むことには同性でもいまだに《ヤリマン》みたいに “性に奔放な” イメージを持つ人も案外少なくない。レイプだって、ぶっちゃけ日本に住んでいてもいつ自分の身に起こるかわからない。ピルを飲むことは、自分を守る術のひとつにもなる。緊急避妊用のアフターピルを1度飲んだことがあるけれど、あまりにも副作用が強すぎて、何度も戻してしまった。比較的副作用の少ない低容量ピルを飲むようになったのはそれがきっかけでもある。そして、アフターピルは急な出費としてはあまりにも高い。未成年や学生が手に入れるにはかなり難易度が高い気がする。

 

2.オムツ型ナプキン 

半年くらい前にTwitterでオムツ型ナプキンが最高だという漫画を拝見した(ビクトリアブラディーヌ (@darekamoratte) | Twitterさんのもの。

 

自分の結婚式に生理がかぶる可能性が出てきたとき、調べまくっていたら辿り着いたのだ。結局ストレスで生理が1ヶ月以上遅れたので、当日はお世話にならなくて済んだ。

 

こちらに関しては、わたしも正直買うまでは抵抗があった。薬局など対人で買うには少し勇気がいるけれど、ネットで買い物ができるのは良い時代だなとこういう時改めて思う。一度履いてみたら、あまりにも快適すぎて本当にびっくりした。夜中に経血が漏れて、朝起きたらシーツにシミが付いている…ということほど絶望するものはない。その絶望からようやく解放される日がきた!(これまでは、汚れても良いタオルを尻尾のようにズボンに入れ込んでいた。)

さすがにボリューミーなので、持ち歩きには向いていないけれど、衛生的な問題がクリアできたら日中でも使いたいレベル。パンツと一体化してるからナプキンをつけたときの嫌なゴワゴワ感が全然ないし、ズレる心配もない。

 

最後に

めちゃめちゃ長くなってしまったが、生理と一口に言っても血が出るだけでなくて、裏側には色んな苦労が隠されているのだ。みんながもっと生理について話しやすい社会になったら、もっと生きやすくなる人が増えるだろうな〜と思う。身近な将来に、セクハラとしてじゃなく、「生理なら無理せずに休んで良いよ」と周りが言いやすい環境が少しでも増えて、生理休暇ももっと取りやすい社会になっていたら嬉しい。