2024.03.01

大谷翔平選手が結婚した。ツイッターではわたしが嫁ですというネタツイートが頻出している。芸人がやるならまだしも、一般人ツイッタラーがいいね稼ぎのためにやるのは少々痛々しい。

 

元旦に起きた能登地震から丸二ヶ月が経った。今なお1万人以上が避難生活を余儀なくされていて、避難所ではいまだに仕切りさえもなく、雑魚寝をしている人もいる。自主避難者への食糧支援は2月末で打ち切りになったそうだ。

 

そんな能登の空に、政治家は激励としてブルーインパルスを飛ばすと言っている。勇気付けられるよりも気持ちを逆撫でするだけじゃないのか。万博も一向に中止にはならないし、都庁は18億をかけてライトアップされている。この国はお金を使う優先順位を確実に間違えている。

 

ガザの北部では、飢餓状態を強いられている人々が待ちに待った支援物資の小麦粉を受け取るべくトラックへと向かった際に攻撃を受けて虐殺された。その攻撃で100人以上が亡くなったそうだ。もっと死者数は増えることだろう。涙をこぼしながらその話をする人の映像を、わたしはただ暖房の効いた文鳥のさえずる部屋で見る。

 

テレビでは大谷翔平選手ばかり取り上げられている。それはそれでおめでたいことだ。でもそれは個人の話で、わたしには直接何の関係もない。そんな状況の中でしれっと生活に直結する重要な法案が可決されている。わたしは政府が恐怖の対象でさえある。この世界に希望なんかあるのだろうか。結局自分が何をしたところでこの世界は変わらないのかもしれないけれど、事実を残しておこうとこの日記を書いた。