2022-01-01から1年間の記事一覧

知恵の輪

コロナが少し落ち着いて、やっと遠出ができるかと期待していたら、思いがけず家族!家族!家族!な一年になってしまった。 色んな場所に足を運んだが、結局どれも弔事に関するものばかりで、葬式に向かう途中に寄ったSAの記憶とか、実家へ向かう新幹線からの…

祖母からの最後の贈り物

父方の祖母の四十九日の法要が終わり、ああ、そろそろさすがにクリーニングに出した喪服を取りに行かなきゃなあと思っていた日曜日の朝、水戸に住んでいる母方の祖母が亡くなったと母からメールが来た。信じられなくて、嘘だと思いたくて、ベッドの上で子供…

祭壇には一杯の焼酎を

永い夏が始まる頃、祖母が急に死んだ。百二十歳くらいまで平気でしぶとく生き延び、日本最高齢などを更新してもおかしくなさそうな父方の祖母があっけなく逝ってしまった。初め、午前中に祖母が倒れて病院に運ばれたと連絡が入ってから、昼過ぎには訃報の連…

永くて暑い夏

二ヶ月前に父方の祖母が亡くなり、四十九日が終わったことを区切りに、ぽつぽつとブログに言葉をまとめ始めた時、両親と同居している祖母が亡くなったと母から連絡があった。この数ヶ月のうちに立て続けに祖母ふたりを亡くしてしまった。今年は夏が駆け足で…

心の休憩場所

今日でゴールデンウィークも終わる。昼間、窓から近所に住む子供達がしゃぼん玉で楽しそうに遊ぶ声が聞こえた。でもそれも今日でおしまいだ。再開する学校が嫌でたまらない子もいるだろう。わたしが中学生の頃にも学校に行くのが憂鬱で仕方のない頃があった…

ポカリを飲めばいいじゃない

とある方のブログを読んでいて一記事の文字数の少なさに驚いた。それと同時に、「ブログはある程度文字数がないといけない」というマイルールを勝手に設定していたことに気付かされる(自分にとってのある程度という数字はなんとなく1,000字以上だった)。 …

さよならおさちゃん

12月の頭、文鳥が死んだ。その日は気持ちのいい冬晴れで、病院への道中にある山々は鮮やかに色付いていた。わたしは手術を終えた文鳥を膝の上に抱えながら外の景色を見て、こんなに綺麗な日に天国に行ってしまうことなんてないだろうと思っていたが、その日…

わたしの姉ちゃん

最近観た中でお気に入りのドラマがふたつある。『僕の姉ちゃん』と『姉ちゃんの恋人』。前者は黒木華さん、後者は有村架純さんが姉ちゃん役をやっていて、どちらも弟視点でストーリーが進んでいく。 『僕の姉ちゃん』は姉ちゃんのファッションや音楽、特に晩…