エッセイ

人間関係の雪解けには日にち薬を

「3年間」に大きな意味合いを感じているのは、わたしだけだろうか。 6年・3年・3年……義務教育が3の倍数で続いていくことから、自然と染み付いたものなのだと思う。3年間で次のステージにあがる、というイメージが強い。「3年は我慢」というのはきっと、昔か…

駄作チョコレートのラストチャンス

小学生の頃から、お菓子作りには全く興味がなかった。姉は器用に市松模様のアイスボックスクッキーやトリュフ、ブラウニーなど「お菓子作り」と胸を張って言えるようなスイーツをよく作っていたが、一方のわたしはコタツでぬくぬくしながら「よくやるなあ」…

舞鶴、伯父が働いていた街。

舞鶴。京都の北の端にある、日本海に面した海の街。 直接的な関わりはないが、関東で生まれ育ったわたしにも所縁のある街だ。 わたしの伯父は、およそ4年前に突然死んだ。 仕事帰りに母親から滅多にこないEメールが入っていたので開封したら、そこには伯父が…

わたしに一番近かった東京「浅草」

北関東の片田舎出身のわたしにとって、東京は近いようで遠い街だった。 年に数回、甲信越地方にある祖父母宅へと向かう道中に通り過ぎるだけで、東京が目的地になることはほとんどなかった。首都高をぐるりと覆う防音壁から垣間見える東京の街並みを頭に焼き…

ちょうどいい誕生日の過ごし方

世の中には大きく分けて二種類の人間がいる。誕生日を盛大に祝って欲しい人間と、そうでない人間だ。 誕生日、誰しもが一年に一度必ず経験しなければいけないイベント。正確にはイベントと呼ぶほどでもない、ただ “同じ数字が充てがわれた日” が365日後に来…

大伯母のパスポートと失くした学生証

高2の新学期、毎年例のごとく行われる地獄の自己紹介タイムがあった。ひとりひとり壇上に登って、担任から指定された項目について話さなければならない。自己紹介に盛り込むべき内容のひとつは「将来の夢」だった。自分の将来の夢を、ほとんど顔も名前も知ら…

兄はどこにも居ない

わたしにはひとりの姉がいる。いつぞやの記事でお披露目した、アホだけど愛すべき姉だ。言い換えれば姉妹しかいない。だから、男兄弟、特に兄が欲しかった。結局ないものねだりで、男兄弟しかいなければ姉が欲しかったと言っているのが目に見えるようだけれ…

鯖缶、姉、ポラロイドカメラ

先週末から39℃の高熱でダウンして、一週間の半分を布団の上で過ごしてしまった。病院に行ったら今流行りの手足口病だと診断された。どうやら先日のプールで貰ってきてしまったらしい。お医者さんには喉に斑点ができていると言われた。診断を聞いていたかのよ…

わたしが夏を嫌いな理由 ーーノースリーブが似合いたい人生だった

夏はわたしのもっとも苦手な季節である。僕が夏を嫌いな理由はだいたい100個くらいあって〜とか思わず替え歌を歌いたくなってしまうな。 くるり - ハイウェイ そもそも単純に暑さに耐性がない。どんなに平静を装っても、汗がどくどく溢れてくる。夏でも全く…

わたしのヤバい家族と家族コンプレックスについて

よく衝撃的な出来事を目の当たりにして「ドラマみたい」なんてことを言うけれど、事実は小説よりも奇なりと言われるように、現実には自分の想像を絶するような奇妙な出来事はたくさん起きているのだろう。 毎週待ちわびていたドラマ『向かいのバズる家族』が…

ゴールデンウィーク・ララバイ

ゴールデンウィークがもうすぐ終わる。振り返れば、“ゴールデンウィークらしい”ことはほとんど何もしていない。ただInstagramのストーリーで繰り広げられる充実したゴールデンウィークの過ごし方の報告が眩しくて仕方がない。私の場合、ゴールドというかブロ…

ブログ・タイム・カプセル

このところ、PCのハードディスクや写真のデータを整理していたら懐かしいものを発掘した。高校時代のユニフォームをきた集合写真や成人式の振袖姿、大雪が降った日にルームメイトと作りに行った大きな雪だるま、学校帰りに寄った喫茶店のクリームソーダ、東…

タイム・トラベル

幼少期、父親の趣味で実家の棚に並んでいたVHSの『タイム・マシン(80万年後の世界へ)』や『猿の惑星』などのタイム・トラベルものをよく鑑賞していた。 特に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズはテープが擦り切れるほどに何度も観た。 その影響か…

ブルースだって高らかに歌ってやろう

わたしの一番好きな色はブルー。 宇多田ヒカルの『BLUE』という曲が好きだ。 BLUE 宇多田ヒカル J-Pop ¥250 provided courtesy of iTunes 女の子に生まれたけど、私の一番似合うのはこの色。 その日の気分やラッキーカラー、マイムーブのような短期間の色の…

いちごのショートケーキ

先日、前々から気になっていた四条大宮のフルーツパーラーとやらに行ってみようと思い立った。だが、気付けば閉店の時間を過ぎていたので、その代替案として京都のねじりまんぽからほど近くにある老舗洋菓子店へ寄った。わたしはそのお店に漂う “古き良き洋…