金沢で泊まったFIRST CABINが最高だった話

年末、ひょんなことから弾丸で金沢へ行くことになり、慌てて宿を予約した。

FIRST CABIN 金沢百万石通店(https://first-cabin.jp/hotels/30)。先日、車で梅小路公園の近くを走っていた際に路地裏で見かけて、「あー。これ飛行機みたいなやつか。前にテレビで特集されてたの見たなあ。機会があったら泊まりたいなー。」などと思っていたら、すぐにその機会がやってきた。

 

なんやかんやで着いたのは深夜。暖冬とはいえさすが北陸、冬の寒さは厳しい。

チェックインが深夜4時(28:00)までなのは非常にありがたかった。かなり大きめのビルが丸ごとFIRST CABINになっている。総客室数は175室とかなりの収容数。

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入り口。スタイリッシュでカッコ良さげである。

扉に反射しているけれど、向かいにはファミマがあるので深夜の買い物にも困らない。

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エレベーターで2Fへ上がり、フロントでチェックインする。

現地決済で3,350円の支払い。金沢でも2019年の4月から宿泊税が導入されているので、この中には200円の宿泊税(宿泊料2万円以上の場合は500円)が含まれている。今回はファーストクラスキャビンに泊まりたかったのでこの値段だが、ビジネスクラスのお部屋だったらトータル2,700円弱で泊まれるのでめちゃくちゃに安い。

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カードキーを受け取り、いざ客室へ。

女性専用フロアの6F。客室のクラス毎に区画が分けられており、それぞれの区画の入り口にカードキーをかざすシステム。セキュリティ面もバッチリである。

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表示が機内っぽくていちいちテンションが上がる

簡易宿所となるため鍵はかけられないが、部屋はアコーディオンカーテンで仕切られており、扉の磁力が強いので、だいぶ安心感はある。※この磁力、かなり強いため、開けるときも結構力が要るだけでなく、閉めるときはバチン!と閉まるのでご注意を。

 

特筆すべきなのは足元のスペースの広さ。

2泊分程度の大きさのキャリーケースを置いてもこの余裕。

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ファーストクラスとビジネスクラスの違いは、主に「このスペースがあるかないか」なのだけれど、カプセルタイプのお部屋は着替えに困るというのがネックなため、足元のスペースがゆったりしているのはありがたい。もはやカプセルというより、個室である。

  

そして、気になるベッド。一言で表すと、スタイリッシュ。

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シンプルイズベスト、という言葉が似合う。

テーブルの置いてあるスペースとベッドを含めると、全体が真四角のキューブ状になっている感じ。正直、収納さえあれば、生活スペースはこれで十分な気がしてしまう。

 

ベッド下には銭湯仕様のロッカーが付いているので、荷物はここにしまえる。

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好きで泊まっておきながらも、盗難などは怖いので、移動中・就寝中はキャリーケースの中身はこちらにほぼ収納した。

 

部屋の仕切り側にはテレビが付いており、ベッドに横になりながら見れる素敵仕様。

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背後に見えるのが磁気強めなアコーディオンカーテン

各フロアには、共有のお手洗いと洗面所があり、これがまた綺麗。ゲストハウスの共有バス・トイレは当たり外れが大きいけれど、清潔感ばっちりで文句なし。

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各席にドライヤー、アイロンなど、一通りのアメニティが揃っていて(しかも女優ライト?がある)、かなり至れり尽くせりな環境になっている。

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そして一番の極め付けは大浴場。DAIYOKUJYO!

大浴場のある地下一階へと向かう専用エレベーターに乗り換え、到着すると暖簾を発見。銭湯好きにはこういう雰囲気はたまらなく嬉しい。

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深夜で人がいなかったとはいえ、さすがに浴室内の写真は自粛。ですが、とにかくこの大浴場が素晴らしかった。ビジネスホテルに泊まって部屋の小さなお風呂に入るより、この大浴場があれば寝るスペースだけで充分では……。24時まではサウナにも入ることができる。

 

 

ただ一点だけ、不可思議なことがあった。

わたしが大浴場に着いたとき、脱衣所に洋服の詰まった籠が置いてあった(ブラがはみ出ていた)。わたしは「あー、なんだー。貸切じゃないんだー。」と残念に思いながら、浴室に入ったのだが、そこには誰も居ない。サウナも24時以降は使えなくなっているし、シャワーブースにも特に誰も居ない。大浴場もすっからかんで、その空間にいるのはわたしただ一人。

なんか不気味だな〜と思いながらも、オーガニックっぽい雰囲気の香りの良いシャンプーやボディーソープに満足して、のんびり大浴場に浸かっていた。結局誰も入ってくることもなく、脱衣所に戻っても誰も居ない。荷物は置いたままで、不思議だな〜と思いながら髪を乾かして居たら、急におかっぱの背の低い女性が入ってきて悲鳴をあげそうになった。

よく見たら、その方はチェックインの時に対応してくれたスタッフの女の子で、夜間の清掃の時間だったらしく、せっせとモップがけをしたり、ゴミを集めたりしていた。あれは一体誰の荷物だったんでしょうか……。

 

 

 

大浴場で温まったはずが、若干ヒンヤリした気持ちを味わいながら就寝したのは午前3時。

 ベットのマットレスは固くてかなり寝心地が良かった。アコーディオンカーテンは上部が15cmくらい空いているので、近くの人のいびきや扉の開閉音は若干気になったので耳栓はあっても良いかも…という気はする(女性専用ブースでもいびきは結構ある)。

 

ただ、極め付けはこのお値段でも朝食が食べられるということ。ビュッフェ!というほどのメニューはなかったけれど、コーヒーと数種類のパン、スープ(この日はミネストローネだった)が並んでいて、朝ごはんにはこのくらいで充分かな、というメニュー。

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カップがちゃんと温められていたのは感動

朝ごはんを食べるスペースはお洒落な本屋さんの様なディスプレイになっていた。

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クロワッサンを焦がす

この日は一日金沢をぐるっと回る予定だったので、フロントに荷物を預けて10時に出発。旅の記録については後日更新します。

 

この値段でこのクオリティ、なにより大浴場が気に入ってしまい、来月の遠征予定もFIRST CABINを予約してしまった。都内にも10店舗あるので、終電逃した際などかなりおすすめの宿です。

 (追記)うっかり立地に触れるのを忘れてしまったので補足。近江町市場と香林坊(繁華街)のちょうど中間に位置していて、金沢城なんかも歩いてすぐに行けちゃいます!

 

【参考】

金沢市宿泊hp:

https://www4.city.kanazawa.lg.jp/13060/syukuhaku/syukuhakutop.html

 

写真:著者撮影(Olympus E-M10 Mark III・iPhone6を使用)